知っていると洋画をもっと楽しめる?:ポピュラーな遊び編
これまで映画を紹介してきた当ブログですが、今回は趣向を変えて知っていると洋画をより楽しめるかもしれない、アメリカのポピュラーな遊びについて書きたいと思います。
Simon says…(サイモン・セッズ)
メンバーの中で一人サイモン役を決め、他の全員はこのサイモンの命令に従い動作をします。命令は必ず「Simon says…」で始まり、「Simon says…」と言わずに下した命令に従ってしまうとその人の負けになります。
このゲームが登場する映画は「ダイ・ハード3」「ザ・ギフト」など。
「ダイ・ハード3」では犯人のサイモンがマクレーン(ブルース・ウィリス)に命令するときに電話越しに「Simon says…」と言っています。字幕では「命令ゲームをしよう」と字書かれているので少し気づきにくいです。
「ザ・ギフト」では、主人公サイモンが学生時代学級委員長をしており、その時掲げていたスローガンが「Simon says(サイモンの言うことがすべて)」でした。
Who am I?(連想ゲーム)
まず一人が、動物や著名人などの名前が書かれたカードを引き、自分は見ないで他のメンバーに見えるように頭の上にカードを持って行きます。その人物についての質問(例えば「私は男性ですか?」など)を他のメンバーにします。質問をされた他のメンバーは本当のことしか言ってはいけません。質問を何度か繰り返すことで自分が何なのか当てる、というゲームです。また、逆に出題者と回答者に分かれるパターンもあります。
このゲームが出てくる映画は「10クローバーフィールド・レーン」「グッドナイトマミー」「ワールドウォーZ」「イングロリアス・バスターズ」など。
「10クローバーフィールド・レーン」ではシェルターから脱出しようとしているミッシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)とエメット(ジョン・ギャラガーJr.)とシェルターを仕切っているハワード(ジョン・グッドマン)がこのゲームをしています。
ハワードは「いつもお前を見ている、お前が何をしたか知っている、何を狙っているか、お前が寝ている間に見ている、いつも見ているんだ…」というヒントを出します。自分たちが脱出しようとしていることがバレているんじゃないかと焦る二人。しかし、答えは「サンタクロース」で二人はホッとします。
ただ、英語圏では「サンタクロース」が「ロリコン」の隠語としてしばしば使われることがあり、ハワードが異常者であることを匂わせます。
「グッドナイトマミー」では母親と2人の子供達がこのゲームをしています。「ママ」という答えに対し子供達が「子供が2人いる」というヒントを出すと母親は戸惑い、答えを出すことができませんでした。このことから子供達はこの母親は本物の母親ではないかもしれないと、疑うようになります。
Hangman(ハングマンゲーム)
出題者は単語をひとつ決め、その単語の文字数分の下線を引きます。回答者はその単語に含まれるアルファベットを一文字ずつ予測し、含まれていれば下線上に書き足し、含まれていなければ首吊り台に吊るされた人の絵を1本ずつ描き加える。全ての文字を当てると回答者の勝利、首吊りの絵が完成してしまうと負けとなります。
このゲームが出てくる映画は「マシニスト」「ハリーポッター」など。
「マシニスト」では主人公トレバー(クリスチャン・ベイル)の自宅の冷蔵庫に、ハングマンゲームが描かれた付箋が何者かの手によって何度も貼り付けられます。トレバーは原因不明の不眠症で約1年もの間まともに寝ていません。物語が進むにつれてこのハングマンの文字が埋まって行き、完成した時トレバーは自分が寝られなかった理由を知ることになります。
まとめ
このように、単純に登場人物たちが遊んでいるパターンもあれば、そのゲーム自体が映画のその後の伏線になっていたりする場合があるのです。
しかし、いかんせん日本には馴染みのないゲームばかりで理解せずに見ている人がほとんどだと思います。これは大変もったいないことなので当ブログでは今後も、知っていれば洋画をもっと楽しく観れる、日本ではあまり知られていない欧米の文化を紹介していきたいと思います。
映画『ロスト・バケーション(2016)』ネタバレあり レビュー 感想「大自然の中の壁の無い密室スリラー」
大自然の中の壁の無い密室スリラー
今回紹介するのは昨今のおバカサメ映画ブームに一石を投じる、本格派サメ映画
『ロスト・バケーション(2016)』
監督
ジャウマ・コレット=セラ
役名/キャスト
ナンシー/ブレイク・ライブリー
カルロス/オスカル・ハエナダ
クロエ/セドナ・レッグ
ナンシーの父/ブレット・カレン
ナンシーの母/ジャネール・ベイリー
あらすじ
サーフィン中にサメに襲われ片足を負傷したナンシー。間一髪のところで岩礁に登り、辛うじて難を逃れたのだが、時間が経つにつれ水位は上昇し徐々に行き場を失って行く。タイムリミットが刻々と迫る中、彼女は無事に陸に戻ることができるのか…
※ここから先はネタバレを含みます※
あえてPOV映画にしない姿勢
本作にはGoPro(体に取り付けて使う小型のカメラ)がキーアイテムとして出てきます、このカメラの目線でいくらでも今流行りのPOV映画(1人称の映画)にできたはずなのに、あえて流行りに乗らないスタンスに感心しました。
海の『トレマーズ』
荒野で地中をうごめく人食い巨大ミミズと戦う、B級モンスター映画の名作『トレマーズ』が陸の『ジョーズ』と言われたのに対し、本作はZ級映画『シー・トレマーズ』以上に海の『トレマーズ』と呼ぶのに相応しい作品です。『トレマーズ』ではモンスターから逃げるために岩や屋根の上でストーリーが展開されたように、本作『ロストバケーション』でもほとんどが岩礁の上でのシーンなのです。
念密に張り巡らされた伏線
本作はセリフから小道具に至るまで、様々な形で伏線が張り巡らされています。画面に映る物のほとんどがその後の物語で何かしらの役割を果たすので見逃せません。
GoProとビーチに打ち上げられたサーフボード
映画は少年がビーチに落ちていたGoProを拾うところから始まります。なんで操作方法が分かったのかとかそういう野暮な話は置いといて、少年がGoProをいじっているとそこに記録されていたのはGoProの持ち主がサメに喰われる映像でした。少年は驚いて助けを求めにその場を離れます。
この時、ビーチに打ち上げられたサーフボードが映ります。サーフボードにはナンシーの物と同じマークが描かれていました。つまり時系列的にこのシーンはナンシーがサメに襲われた後だと分かります。
ビーチの名前は
ナンシーはビーチの名前を知りませんでした。移動中やビーチに着いてから現地の人に何度もビーチの名前を聞きますが適当にはぐらかされて結局聞くことができませんでした。この事が後に響いてきます。また秘密のビーチなため観光客はおろか現地の人でも一部の人しか訪れません。そのため助けを呼べないのです。
現地の若者達
ナンシーがサーフィンをしていると現地の若者2人に出会います。彼らはナンシーにこの海では午後になると岩礁が現れること。クラゲのように指す毒サンゴがあることなどを教えてくれます。
また若者のうち1人が頭にGoProを付けていて、オープニングに出てくるGoProの持ち主が彼であることが分かります。つまり彼はこの後…
ナンシーの大学の専攻は
ナンシーは大学で医学を学んでいました。サメに襲われ怪我した自分の足を身につけている限られた物で治療します。
クジラの死骸
ナンシーがサーフィンをしていると鮫に体を食い千切られ海面に浮いたクジラの死骸を見つけます。サメに襲われたナンシーはとっさにこのクジラの死骸によじ登り難を逃れます。クジラの死骸からは鯨油が海に流れ出ています。この油が後にナンシーを救う事になります。
この他にも海の向こうにある物が浮かんでいるのが見えたり、伏線は無数に張り巡らされています。そして、その全てが取りこぼされることなく回収されます。
ブレイク・ライブリーの圧巻の演技
ナンシーの家族や現地の人などは脇役として、一応は出てきますが映画中盤からは完全にナンシーとサメ(あとたまにカモメ)しか画面には映らず、CGであるサメとカモメを省けばナンシーを演じたブレイク・ライブリーの独壇場な訳です。
それはつまり映画の演技面では彼女に全てがかかっている、という事です。そんな大役を任されたブレイク・ライブリーですが、彼女は我々を裏切りませんでした。
彼女が「痛い」と感じれば観客まで「痛い」と感じてしまうほどの熱演は素晴らしかったです。
カモメのスティーブン・シーガル
ナンシーが岩礁に逃げ込むと、そこにはサメによって翼を怪我したカモメがいました。一緒に岩礁にいるうちに彼に愛着が湧いたナンシーはスティーブン・セガールをもじりスティーブン・シーガル(seagullは英語でカモメを意味する)と名付けたり、カニを捕まえて一度は自分で食べようとしたものの身が少なかったため彼に食べさせてあげたり、彼女の手で翼を治療してあげたりします。果たして彼もナンシーと一緒に、この岩礁から抜け出すことができるのでしょうか。
ちなみに彼にスティーブン・シーガルと名付けるくだりは字幕版だとスルーされています。せっかく緊迫した空気が和むいいシーンなのに勿体無い。
最高に気持ちいいラスト
絶体絶命の中、ナンシーはいかにしてサメと戦うのか。いかにして陸に戻るのか。怒涛のラストシーンに、あなたも「気持ちえぇ〜」となること間違いなしです。
正統派サメ映画の元祖「ジョーズ」の再来
私は本作を観るまで、サメに襲われたサーファーが岩場に逃げ込むというアイデア一本勝負でどこまでやれるかと、正直期待していませんでした。しかし、本作は低予算ながら昨今のサメ映画、それどころかモンスターパニックもの全般においても近年稀に見る良作です。さながら『ジョーズ』のような無駄の無いストーリーには感心します。
未見の方はBlu-rayを購入するなり、レンタルして観てみることをオススメします。
それでは(^ー^)/
正統派サメ映画の金字塔
おバカサメ映画の代表格
映画『狼の死刑宣告(2009)』ネタバレあり レビュー 感想「地震、雷、火事、ベーコン」
地震、雷、火事、ベーコン
今回紹介する映画はケヴィン・ベーコン主演のクライムアクション
『狼の死刑宣告(2009)』
監督
役名/キャスト
ニック・ヒューム/ケヴィン・ベーコン
ルーカス・ヒューム/ジョーダン・ギャレット
ブレンダン・ヒューム/スチュアート・ラファティ
ヘレン・ヒューム/ケリー・プレンストン
ボーンズ・ダーリー/ジョン・グッドマン
ビリー・ダーリー/ギャレット・ヘドランド
ジョー・ダーリー/マット・オリアリー
あらすじ
妻と二人の息子と幸せな生活を送るごく普通のサラリーマンニック・ヒューム、長男ブレンダンのアイスホッケーの大会の帰り道で立ち寄ったガソリンスタンドで運悪くギャングに襲撃され息子を殺されてしまう。
息子を殺した犯人はすぐに逮捕され裁判が行われることになるが、息子が殺されたのはギャングの”度胸試し”のためだったと知り、怒りに任せ自らの手で犯人を殺したことでギャングの恨みを買ってしまい、戦いの渦に巻き込まれていく。
注意:これよりネタバレを含みます
感想
効果的に挿入されるホームビデオ
映画はニックと家族を映したホームビデオから始まります。これはズルい!これからこの家族に起こることを考えただけで涙腺決壊寸前ですよこんなのw またニックの家族関係なんかもこのシーンだけで大体把握できます。
等身大の一般男性だからこそ共感できる
「地震、雷、火事、ベーコン」本作はそんな映画でした。しかし『イコライザー』や『ジョン・ウィック』のような「舐めてた相手が実は殺人マシーンでした映画」ではありません。主人公のニックはごく普通のサラリーマンで人を殺したことなど一度もないのです。そんな等身大の一般男性だからこそ観客は彼の感情に痛いほど共感できるのではないかと思います。
また『ブルーリベンジ』のドワイトよろしく殺しに手こずる感じはリアリティがあり。今まで銃なんて所持したことがないから説明書を読みながら銃をいじるシーンなんかも新鮮で最高でした。
ニックの外見的、内面的変化 ニックとビリーは似た者同士である
ギャングを二人殺すまでニックにはためらいがありました。ただ、妻を殺され次男と自分が殺されかけたことでギャングを皆殺しにすることを強く決意します。
ビリーに「その格好、俺たちと同じだ」と言われたように『タクシードライバー』よろしく頭を刈り上げ(微妙に剃り残しがあるところがリアルで好き)、長男が殺された時着ていたジャケットを羽織り、次男が小さい頃から身に着けていたバンダナを拳に巻き、車もビリーから盗んだ赤いマッスルカーに乗り換えていました。
会社の部下に「あんな事があったら、僕ならまともじゃいられませんよ」と言われたシーンでは彼はもうすでに「まとも」ではなかったのでしょう。
ケヴィン・ベーコンといえば有名になるきっかけになった作品が『フット・ルース』ではあるものの。その後のキャリアでは悪役を演じる事が多く、それもどの作品もハマり役でした。悪役の似合う、そんな彼だったからこそ「いつ悪に染まってもおかしくない危うさ」や「善と悪の境目が曖昧」なこのキャラクターを演じるのにピッタリだったのかもしれません。
また、ニックが息子の形見を身につけていたようにビリーも弟の赤いジャケットを身につけていました。
ところでビリーを演じているこの俳優、どこかで見たことあると思ったら『トロン:レガシー』で主人公のサム・フリンを演じていたギャレット・ヘドランドじゃないか!トロンの方が3年後の作品なのに格好のせいか本作の方が老けて見えますねw
圧巻の立体駐車場シーン
本作を観た人達が必ずと言っていいほど良かったと言うシーンは立体駐車場での逃走シーンでしょう。私も『オールドボーイ』や『バードマン』ですっかりワンカット長回しの虜になってしまったのでこのシーンでもテンションが爆上がりしました!
街中でギャングに襲われたニックが立体駐車場に逃げ込み、駐車されている車に体当たりして防犯ブザーを鳴らしながら上の階へと登っていく。ニックを映していたカメラは駐車場の外に出て、遅れて到着したギャングを映す。ギャングが二手に分かれたところでカメラはもう一度駐車場の外へ出て、屋上のニックを映す。階段から登ってきたギャングが扉を開けたところでカットが変わる。この一連の映像がハッタリ無しのワンカット映像だと言うのだから驚きます。DVDに収録されているメイキング映像によると手持ちカメラを外で待機しているクレーンと中で待機している人がバケツリレーの要領で手渡しすることで撮影したようです。
また、ニックと追手のギャングが車内でもみ合っていると車がゆるゆると動き出し、駐車場のフェンスを越え、ニックがギリギリのところで車から飛び降りたところで、ギャングを乗せたまま地面に落ちるシーンも今まで見たことのない新鮮なシチュエーションで、独特な緊張感があって良かったです。
凶器映画的注目ポイント
ニックの選ぶ銃
ギャングへの復讐を誓ったニックはビリーの父親であるガンディーラーのボーンズ・ダーリー(ジョン・グッドマン)の元を訪れます。
ここでニックはボーンズに勧められたデザートイーグルはあっさりスルーしコルト・パイソン357マグナム・リボルバー、コルトM1991ガバメント、2連装ショットガンを選びます。
ここであえてリボルバーやショットガンを選んだのは本作の原作者ブライアン・ガーフィールドの『Death Wish』の映画化作品『狼よさらば』や『タクシードライバー』へのオマージュのようにも取れます。
またショットガンをソードオフ(銃身を切り詰め立ち回りしやすくする加工法)なんかしちゃわないところも素人感があっていいですね!
Netflix、Amazonプライムビデオなどで視聴可能なので未見の方は是非。
DVD
映画『リンカーン/秘密の書(2012)』ネタバレあり レビュー 感想「斧好きの、斧好きによる、斧好きのための映画」
斧好きの、斧好きによる、斧好きのための映画
当ブログの記念すべき1発目に紹介する凶器映画は、私が今まで観てきた中で最も斧が輝いていたこの作品!
『 リンカーン/秘密の書(2012)』
監督
製作
役名/キャスト
ヘンリー・スタージス/ドミニク・クーパー
ウィリアム・H・ジョンソン/アンソニー・マッキー
メアリー・トッド・リンカーン/メアリー・エリザベス・ウォンステッド
アダム/ルーファス・シーウェル
あらすじ
第16代アメリカ合衆国大統領として知られるエイブラハム・リンカーンの正体は斧で戦う孤高のヴァンパイアハンターだった!?
幼い頃に母親をヴァンパイアに殺されたリンカーンは、自身も恋人をヴァンパイアに殺された過去を持つヴァンパイアハンターのヘンリーの元で修行を重ね、街に蔓延るヴァンパイアを滅ぼすことを誓う。やがて奴隷制度はヴァンパイア達が餌を得るために行っていたことだと知り、予てからの目標だった大統領となり奴隷解放のためにヴァンパイア達と死闘を繰り広げる。
注意:以下、ネタバレを含みます
凶器映画的注目ポイント
卓越された斧さばき
本作の一番の注目ポイントと言ったらやはりリンカーンによる華麗な斧アクションだろう。
彼は斧をさながらバトンのように手の上でクルクル回転させたり投擲することでヴァンパイアをザックザックと狩っていくのだが、Blu-rayに収録されているメイキンング映像によるとほとんどのシーンがCGなどは使わず、リンカーンを演じたベンジャミン・ウォーカー本人が実際に演じているというのだから、私も練習すれば…と考えてしまう。
リンカーンは子供時代から斧を使っていたため扱いには慣れていたが、一方ベンジャミンはすぐに斧の扱いに慣れたわけではなく約3ヶ月、毎日肌身離さず携帯し暇さえあれば練習を繰り返してやっと習得できたわけで並大抵の技ではないのだ。
(撮影では実物の斧と刃がゴム製の斧とを使い分けている)
銀の刃
まず、彼の使う斧の刃はヴァンパイアの弱点である銀でコーティングされている。この設定は熱い!リンカーンのヴァンパイア狩りの師匠であるヘンリー・スタージス曰く「ユダは銀貨30枚でイエスを裏切った、故に銀は”神を裏切る者”の象徴となり、ヴァンパイアを滅ぼす力を持つようになった」らしい、このことは映画「ドラキュリア(2000)」でも語られています。
隠しショットガン付き斧
リンカーンが彼の母親の仇であるジャック・バーツに追い詰められた時に使ったのが隠しショットガン付きの斧だ。
斧の柄が銃身になっていて刃をスライドすることでトリガーが現れ先端から散弾銃を撃ち出す仕組みだ。このギミックを始めて見せられた時は思わずガッツポーズをしてしまったのを覚えてますwこういう隠しギミックって厨二心がくすぐられますよね。
銃剣付き斧
銀を運ぶ列車でヴァンパイア達を迎え撃つ時に使っていたのが、上記のショットガン付き斧に刃を取り付けた銃剣付き斧だ。(ワンシーンのみの登場)
リンカーンの使う斧以外の凶器
銀製の棚
銀行家として潜伏していたヴァンパイアを銀でできた棚で首チョンパして仕留めた。
懐中時計
ヘンリーがリンカーンに母の仇であるジャック・バーツを始末することを許可した時に渡した銀製の懐中時計。
ジャックを始末した後、その場に置いて行ってしまったこの懐中時計をアダムが拾いその報いとして、アダムの腹心であるヴァドマがリンカーンの息子を噛んだ時わざと置いて行かせた。
その懐中時計でアダムにとどめを刺すということはリンカーンにとって息子の仇を討ったということなんでしょう。
息子の仇を討つリンカーン、このシーンは最高に熱かった!
実は実際のリンカーン大統領も懐中時計を肌身離さず持ち歩いていたと言われていてスピルバーグ監督の「リンカーン(2012)」では彼が使っていたとされる実物の懐中時計の音がそのまま録音されて使われています。誰かに貰ったとかではなく宝石商から買ったものらしいですが意外と史実に基づいているんですね。
おまけ:その他の登場人物の武器
ウィリアム・H・ジョンソンの武器
リンカーンの幼馴染であり大人になってから再会を果たし彼の相棒になったウィリアムは銀の銃弾が込められた二丁拳銃で戦います、アンソニー・マッキーが二丁拳銃で戦ってると主人公の相棒ってことも相まってファルコンに見えてしょうがないw
メアリー・トッド・リンカーンの武器
リンカーンが懐中時計でアダムにとどめを刺し息子の仇を討ったのに対し、リンカーンの妻であるメアリーは息子が遊んでいた銀でできたおもちゃの剣を銃に込めヴァドマの脳天を打ち抜きました。見た感じ刺さってるだけに見えるけどw
Blu-ray サントラ 小説 斧術の練習に