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『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)』ネタバレあり イースターエッグ/解説『アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)』前のおさらいに

 2019年4月26日に全米公開を控えた『アベンジャーズ/エンドゲーム』に備えて。今までに公開されてきたMCU作品のイースターエッグを、20週に亘り一気におさらいしている当ブログ。

 

前回の記事


 

 

 

 

当記事は『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)』を含む、MCU作品のネタバレを含んでいます。

MCU作品を全て鑑賞済みのうえ、読むことをお勧めします。

 

 

 

 

 

第5回の今回紹介するのは。

 

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)』

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ユグドラシル

 1942年の3月ヨハン・シュミットがコズミック・キューブを強奪したノルウェーコステンベルグの寺院の壁画。そこに描かれているのは『マイティ・ソー(2011)』に登場した世界樹ユグドラシルだ。

 

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本作より

 

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マイティ・ソー(2011)』より

 

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ヒューマントーチ

 1943年の1月1日に行われた万国博覧会のシーン。透明のポッドの中に赤いスーツを着たマネキンのようなものが立っているシーンがある。これは原作に登場するアンドロイド、ヒューマン・トーチ(ジム・ハモンド)である。

 

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本作より

 

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 原作のヒューマン・トーチ(ジム・ハモンド)

  

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ポッドも原作のオマージュとなっている(Marvelsより)

 

 ヒューマン・トーチ(ジム・ハモンド)はアンドロイドでありファンタスティック・フォーのヒューマン・トーチ(ジョニー・ストーム)とは別人である。

 

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ファンタスティック・フォーのヒューマン・トーチ(ジョニー・ストーム)

 

 ちなみに本作でキャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスは『ファンタスティック・フォー 超能力ユニット』『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』でジョニー・ストームの方のヒューマン・トーチを演じていた。

 

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ファンタスティック・フォー 超能力ユニット(2005)』より

 

スーパーソルジャー計画

 スティーブ・ロジャースキャプテン・アメリカへと変えた超人化計画。『インクレディブル・ハルク』で行われていたのはこのスーパーソルジャー計画の再現実験である。

 

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本作より

 

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インクレディブル・ハルク(2010)』より

 

キャプテンアメリカのコスチューム

 本作でキャプテンアメリカは三種類のスーツを着る。

 

 国際の販売促進ショーで着ていたアーミー・マスコットスーツは頭に羽根飾りが付いていることや、盾の形などが原作の最初期のスーツに似せてデザインされてる。

 

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 またショーの中でヒトラーを殴るパフォーマンスがあるがこれは『Captain America Comics#1 (1941)』のカバーアートのオマージュとなっている。

 

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本作より

 

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『Captain America Comics#1 (1941)』より

 

 ハイドラに囚われた捕虜の解放に向かった際のコスチューム。アーミー・マスコットスーツの上からジャケットを羽織っただけではあるが原作のアルティメット・ユニバースで第二次世界大戦の際に着ていたコスチュームのオマージュとなっている。

 

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本作より

 

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原作コミックス『Ultimets』より

 

 トニー・スターク(アイアンマン)の父、ハワード・スタークによって作られたスーツでは頭の羽根飾りがプリントとなっている。また、この時からシールドがヴィヴラニウム製のラウンド(円形)シールドに変わった。

 

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本作より

 

イラストレータ

 スティーブがノートに猿に模した自分のイラストを描くシーンがある。原作ではスティーブ・ロジャーズはイラストレーターをしていた時期がある。

 

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本作より

 

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原作より

 

アーニム・ゾラ

 スイス人の天才科学者原作では体をサイボーグ化しており、胴体中央のモニターに顔が映し出され、本来顔のある場所にはカメラが付いている。

 

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本作より

 

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原作のアーニム・ゾラ

 

 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2015)』では6万メートルの磁気テープに意識を移し巨大なコンピュータの姿で再登場。その後自ら発射したミサイルの爆発に巻き込まれ消滅した。

 

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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2015)』より

 

 2016年にマーベルのコンセプトアーティスト、ジョシュ・ニジーによって『アントマン(2015)』の冒頭シーンに登場予定だったアーニム・ゾラのコンセプトアートが公開された。その姿はより原作に近いものとなっている。

 『アントマン(2016)』の冒頭シーンは1989年なので本作と『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2015)』の間の出来事である。

 

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ジョシュ・ニジーによるコンセプトアート

 

 ちなみに原作準拠のアンドロイドボディの設計図が本作に一瞬だけ映り込んでいる。

 

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本作より

 

スターロードの母?

 キャプテン・アメリカに握手を求める女性を演じたのはローラ・ハドック。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017)』でピーター・クイル(スターロード)の母、メレディス・クイルを演じていた女優。

 

 本作の時代は1943年、メレディス・クイルの生きていた時代とは重ならないのでただのキャスティングかぶりと考えられる。もしくは、本作に登場したのはメレディスの母でピーター・クイルの祖母という考え方をするのも面白いかもしれない。

 

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本作より

 

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017)』より

 

ハウリングコマンドー

 ハイドラの捕虜となっていたところをキャプテン・アメリカに助け出され行動を共にすることになった精鋭達。左からダム・ダム・デューガン、ジャック・デルニエ、ジム・モリタ、ジェームズ・モントゴメリー・ファルスワース、ゲイブ・ジョーンズ。

 

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MCUハウリングコマンドー

 

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原作のハウリングコマンドー

 

 ジム・モリタは『スパイダーマン:ホームカミング(2017)』でピーター・パーカーの通うミッドタウン高校の校長、モリタの祖父である。祖父がキャプテン・アメリカと共に戦っていたことを誇りに思っているからか『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2015)』で世間から戦犯扱いを受けているキャプテン・アメリカの登場する教育ビデオの使用を続けている。

 祖父、孫共にケネス・チョイが演じている。

 

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モリタ校長

 

 ジェームズ・モントゴメリー・ファルスワースは原作ではユニオン・ジャックというイギリスの国旗を模したスーツを着たヒーロである。また、キャプテン・アメリカ、バッキー・バーンズ、ヒューマン・トーチ、サブマリナーなどが所属するインベーダーズのメンバーだったことがある。

 

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 分かりにくいが、本作のモントゴメリーの軍服はポケットとベルトでユニオンジャックの柄に見えるようにデザインされている。

 

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本作より

 

 

 

 ゲイブ・ジョーンズはドラマ『エージェント・オブ・シールド』に登場するS.H.E.L.D.エージェント、アントニー・トリプレットの祖父である。

 

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『エージェント・オブ・シールド』より

 

 『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー(2015)』ではスミソニアン博物館にキャプテンアメリカのスーツのレプリカと共に展示されていた。

 

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 またドラマ『エージェント・カーター』では再登場を果たし、ペギー・カーターに加勢した。

 

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メンインブラック

 爆弾を積んだ大型戦闘機ワルキューレをチェスター・フィリップス(トミーリー・ジョーンズ)の運転する車で追いかけるシーン。ニトロボタンを押してブーストをかけるのだが、これはトミーリー・ジョーンズの出演している『メン・イン・ブラック(1997)』のオマージュである。

 

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本作

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メン・イン・ブラック(1997)』

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レッドスカルのその後

 四次元キューブの力によって異次元に飛ばされたレッドスカル。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)』で再登場し、宇宙の果ての惑星ヴァーミアで霊体となり生き続けていたことが明かされた。

 

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本作より

 

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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)』

 

今回のスタン・リー

 今回は叙勲式のシーンで登場。スティーブ・ロジャースが登壇しないことを伝えに来た職員をキャプテン・アメリカと勘違いし、隣に座る男性に「意外と小柄だ」と言う。

 

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次回予告

 

 次回解説するのは

 

 

アベンジャーズ(2012)』

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次回の記事