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MCU総ざらい!12本目『アントマン(2015)』イースターエッグ/解説

 2019年5月3日に全米公開を控えた『アベンジャーズ4』に備えて。今までに公開されてきたMCU作品のイースターエッグを、18週に亘り一気におさらいしている当ブログ。

 

前回の記事

 

 

 

 

  

当記事は『アントマン(2015)』及び、MCU作品のネタバレを含んでいます。

MCU作品を全て鑑賞済みのうえ、読むことをお勧めします。

 

 

 

 

 

第12回の今回紹介するのはMCUフェイズ2の締めくくりとなるこの作品

 

アントマン(2015)』

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トリスケリオン

 本作冒頭、1989年のワシントンD.C. ポトマック川沿いに『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2015)』にも登場したS.H.I.E.L.D.の本部施設トリスケリオンが建造中の姿で登場する。

 

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本作のトリスケリオン

 

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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2015)』のトリスケリオン

 

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原作のトリスケリオン

 

設立初期のS.H.I.E.L.D.

 1989年の建設中のトリスケリオン内のシーン。若き日のハンク・ピム、『アイアンマン2 (2010)』にも登場したトニー・スタークの父ハワード・スターク、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2015)』『エージェント・カーター』にも登場したペギー・カーター、後にハイドラ党員だということが発覚するミッチェル・カーソンらが設立初期のS.H.I.E.L.D.の幹部として登場する。

 

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1989年のハンク・ピム

 

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本作の現代(2015)のハンク・ピム

 

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1989年のハワード・スターク

 

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アイアンマン2 (2010)』のハワード・スターク

 

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キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)』のハワード・スターク(ドミニク・クーパー)

 

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1989年のペギー・カーター

 

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キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)』

 

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1989年のミッチェル・カーソン

 

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本作の現代(2015)のミッチェル・カーソン

 

 ちなみに、このシーンには『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2015)』にも登場したアーニム・ゾラが登場する予定だったことがMCUのコンセプトアーティストであるジョシュ・ニジーによって公開された本作のコンセプトアートから判明した。

 

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ジョシュ・ニジーによるコンセプトアート

 

ミルグロムホテル

 スコットが自宅として使っているホテル。

 ホテルの壁には『インクレディブル・ハルク(2008)』でブルース・バナーの働いていた工場で作られてるピンゴ・ドセというガラナの広告が貼られている。

 『インクレディブル・ハルク(2008)』でブルース・バナー(ハルク)の血液が混入した事件を起こしたのに、発売停止になっていないということだろうか。

 

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本作より

 

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本作より

 

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インクレディブル・ハルク(2008)』のピンゴ・ドセ

 

 ちなみに、ホテル名の由来となっているのはマーベルコミックスのアーティスト兼ライターであるアル・ミルグロムである。

 

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アル・ミルグリム

 

ジャック・カービィ

 スコットが31アイスクリームで働いている際、名乗っていた偽名はジャックである。

 また、スコットが初めてアントマンのスーツを着るシーンで、ミルグロムホテルの別の階の住人が使っているのは『星のカービィ』の名前の由来とも言われている、実在の会社カービィ製の掃除機である。

 このふたつの言葉を並べて読むとジャック・カービィとなる。これは原作コミックスでアントマンを始め数多くのキャラクターを描いてきた"キング"ことアーティストのジャック・カービィの名前にちなんだイースターエッグである。

 

 

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名札に注目

 

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メーカーロゴに注目

 

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ジャック・カービィ

 

ギャレット・モリス

 上記のスコットが初めてアントマンスーツを着るシーンで最後に車の上に落ちるが、この車の運転手を演じているのはギャレット・モリスというコメディアンである。彼は1979年のサタデーナイトライブでのコント内でアントマンを演じたことがあるため、本作にカメオ出演することになったと考えられる。

 

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本作のギャレット・モリス

 

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1979年のサタデーナイトライブでのコントでアントマンを演じるギャレット・モリス(画像中央)

 

ハンク・ピム

 スコットの前にアントマンを名乗っていた人物。原作でもピムは初代アントマンであり他にもジャイアントマン、ゴライアス、下記のイエロージャケット、さらにはワスプなどいくつものヒーロー名を持つ。

 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)』に登場したウルトロンは原作ではピムが作り出したアンドロイドである。

 また、原作のピムはウルトロンと融合していたこともある。

 

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原作のハンク・ピム

 

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ウルトロンと融合したハンク・ピム

 

ホープヴァン・ダイン

 先代のアントマンであるハンクとジャネットの娘。

 元ネタは原作の平行世界、MC2ユニバース(Earth-982)のハンクとジャネットの娘でありレッド・クイーンと名乗るヴィラン。この世界での名前はホープヴァン・ダインではなくホープ・ピム。

 

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原作のホープ・ピム(レッド・クイーン)

 

 ちなみに、原作でも2017年から新ワスプが登場。名前はナディア。実は初代アントマンであるハンク・ピムとその最初の妻であるマリアとの間にもうけられた子である。ナディアとはスラブ語で希望=ホープを意味し、実質ホープヴァン・ダインを映画から原作コミックに逆輸入したキャラクターと言える。

 あと、2018年からスタートしたシリーズでアートを担当しているのが何かと話題の『グウェンプール』などで知られている日本人イラストレーターユニットのグリヒルなので萌えキャラ感がかなり強めでめちゃくちゃ可愛い。

 

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グリヒルの描くワスプ(ナディア)

 

キャシー・ラング

 2代目アントマンことスコット・ラングとマギーの一人娘。

 原作でのキャシー・ラングはスコットの後を追いスーパーヒーローになり、スタチュアというヒーローネームを名乗っている。また別次元のMC2(Earth-982)ではスティンガー、アルティメット・ユニバース(Earth-1610)ではジャイアント・ウーマン部隊を率いていた。

 

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本作のキャシー・ラング

 

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原作のキャシー・ラング(スタチュア)

 

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MC2のキャシー・ラング(スティンガー)

 

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アルティメット・ユニバースのキャシー・ラング(ジャイアント・ウーマン)

 

ミッチェル・カーソン

 本作冒頭の1989年の映像に登場した創設初期からのS.H.I.E.L.D.幹部。しかし『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014)』の事件でS.H.I.L.D.内にハイドラ党員が潜入していることが明るみになり彼もその一員であることが判明する。

 原作でのミッチェル・カーソンはハイドラ党員ではなくS.H.I.E.L.D.隊員である。

 

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中央の人物が原作のミッチェル・カーソン

 

ダレン・クロス

 ハンク・ピムの弟子でありピムをピムテックから追放し社名をクロス・テクノロジースに変更。ピムの作り出したピム粒子を模倣して開発したクロス粒子を搭載したイエロージャケットを軍事利用しようと目論む。

 原作でのダレン・クロスは優秀な実業家であったが重い心臓病を患っており、それを克服するために埋め込んだ最新のペースメーカーの副作用で化け物のような見た目に変貌、超人的なパワーを手に入れた。

 

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本作のダレン・クロス

 

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原作のダレン・クロス

 

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本作のクロス・テクノロジー

 

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原作のクロス・テクノロジー

 

イエロー・ジャッケット

 本作でのイエロージャッケットはダレン・クロスだが原作では初代アントマンであるハンク・ピムがイエロージャッケットを名乗っている。しかし、イエロージャッケットを名乗っている時のピムはウルトロンを作り出してしまったショックから生まれた別人格に心を支配されているため、普段のピムとは言動が全くの別人である。

 

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本作のイエロージャッケット(ダレン・クロス)

 

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原作のイエロージャッケット(ハンク・ピム)

 

イッツ・ア・スモールワールド

 ルイスがクロス・テクノロジースに潜入する際、口笛で吹いているのはイッツ・ア・スモールワールドのテーマソングである。言うまでもないが、小さくなるアントマンの性質にかけたネタである。

 

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本作より

 

ソコヴィア

 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)』での事件が新聞記事になっている。

 

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本作より

 

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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)』より

 

アベンジャーズ本部

 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)』の終盤に登場した新アベンジャーズ本部が本作でも登場。

 ファルコンが登場し侵入したアントマンを捉えようとするが逃してしまう。彼らは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)』にて再開しチームを組む事となる。

 

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本作より

 

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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)』より

 

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本作のアントマンとファルコン

 

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『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)』より

 

テン・リングス

 ミッチェル・カーソンの部下に一人として『アイアンマン(2008)』で登場したテロ組織テン・リングスのマークのタトゥを首に彫った人物が登場。ハイドラとテンリングスが癒着していることがこのことから分かる。

 

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右の人物の首に注目

 

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拡大

 

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『アイアンマン(2008)』より

 

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テン・リングスのマーク

 

スパイダーマン

 本作の本編ラスト、ルイスがスコットにファルコンがアントマン(スコット)を探していると伝えるシーン。途中に登場する女性が「スイング(ウェブで)したり壁を登ったりする人がいる」という噂をしているがこれはスパイダーマンのことではないかと言われている。

 スパイダーマンが初登場するのは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)』で本作の直後と考えられるがスパイダーマンはそれより以前からヒーロー活動を行っていたことが『スパイダーマン:ホーム・カミング(2017)』にて明らかになったためこの説はかなり有力なものと言える。

 

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本作より

 

今回のスタン・リー

 本作ではスタンリーは上記のルイスの噂のシーンでバーテンダーに扮して登場する。

 

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本作より

 

ポストクレジットシーン

 本作ではエンドロール中とエンドロール後の二度、特別映像が流れる。

 

 まずはピムが娘のホープに母親であるジャネットが装着していたワスプスーツの改良版をプレゼントするという映像。

 新型のワスプスーツはホープが着ていた赤色から原作のものと同じ黄色に変更されている。

 ホープのワスプは本作の続編にあたる『アントマン&ワスプ(2018)』にて登場することとなる。

 

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新型のワスプスーツ

 

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ジャネットのワスプスーツ

 

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アントマン&ワスプ(2018)』より

 

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原作のワスプ(ジャネット・ヴァン・ダイン)

 

 エンドロール後に流れる映像は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)』のワンシーンをそのまま使用している。

 倉庫のような場所でサイバネティックアームを固定された状態のウィンターソルジャーを前にキャプテン・アメリカとファルコンが会話する映像。

 上記の通りアントマンは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)』にてキャプテン側のチームに所属することになります。このシーンでファルコンの言う"心当たりのある人物"とはアントマンのことであり、彼がキャップチームにリクルートされることを示唆している。

 

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本作より

 

 次回予告

 

 次回解説するのは

 

 

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)』

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 次回もお楽しみに