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『アントマン&ワスプ(2018)』ネタバレあり イースターエッグ/解説『アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)』前のおさらいに

  2019年4月26日に全米公開を控えた に備えて。今までに公開されてきたMCU作品のイースターエッグを、20週に亘り一気におさらいしている当ブログ。

 

前回の記事

 

 

 

 

 

 

当記事は『アントマン&ワスプ(2018)』及び、MCU作品のネタバレを含んでいます。

MCU作品を全て鑑賞済みのうえ、読むことをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

今回紹介する作品は

 

アントマン&ワスプ(2018)』

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『アニマルハウス(1972)』

 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)』にて、ソコヴィア協定に違反したとして逮捕され、自他謹慎中のスコット・ラング。彼が自宅で観ていたのは映画『アニマル・ハウス(1972)』のワンシーン。「我々はもしかしたら巨大な生物の爪の一原子にすぎないかもしれない」という会話をしており、本作の内容とリンクしたシーンとなっている。

 

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本作より

 

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アニマルハウスより

 

ワスプ(ホープヴァン・ダイン)

 初代アントマンであるハンク・ピムと初代ワスプであるジャネット・ヴァン・ダインの娘。前作のラストシーンで父であるピムからワスプ・スーツの改良型をプレゼントされ、本作より晴れて二代目ワスプになった。

 

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本作のワスプ(ホープヴァン・ダイン)

 

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前作のラストより

 

 ちなみに、元ネタは原作の平行世界、MC2ユニバース(Earth-982)のハンクとジャネットの娘でありレッド・クイーンと名乗るヴィラン。この世界での名前はホープヴァン・ダインではなくホープ・ピム。

 

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原作のホープ・ピム(レッド・クイーン)

 

 原作でも2017年から新ワスプが登場。名前はナディア。実は初代アントマンであるハンク・ピムとその最初の妻であるマリアとの間にもうけられた子である。ナディアとはスラブ語で希望=ホープを意味し、実質ホープヴァン・ダインを映画から原作コミックに逆輸入したキャラクターと言えるだろう。

 ちなみに、2018年からスタートしたシリーズでアートを担当しているのが何かと話題の『グウェンプール』などで知られている日本人イラストレーターユニットのグリヒルなので萌えキャラ感がかなり強めでめちゃくちゃ可愛い。

 

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グリヒルの描くワスプ(ナディア)

 

ジミー・ウー捜査官

 自宅謹慎中のスコットを監視するFBI捜査官。

 ちなみに、原作にも同名のキャラクターが登場する。元FBI捜査官でS.H.I.E.L.D.のエージェントでエージェント・オブ・アトラスのリーダーである。

 

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本作のジミー・ウー

 

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原作のジミー・ウーとエージェント・オブ・アトラスのメンバー

 

ホットウィール

 ピム博士が小型化した車を収納していたのはホットウィールズというミニカーのケースである。 

 

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本作より

 

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実際のケース

 

ソニー・バーチ

 ピムの技術を狙う闇商人。

 原作のソニー・バーチはアイアンマンのヴィランである。スターク・インダストリーズの技術の権利を奪おうとした。

 

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本作のソニー・バーチ

 

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原作のソニー・バーチ

 

ゴースト(エイヴァ・スター)

 本作のメインヴィラン。物体をすり抜ける能力を持つ。

 原作のゴーストはアイアンマンのヴィランであり性別は本作と違い男性である。

 

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本作のゴースト

 

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原作のゴースト

 

 ちなみに、本作のエイヴァ・スターの父親の名前はアライアス・スター。

 原作に登場するアライアス・スターはアントマンヴィランであるエッグヘッドの本名である。

 

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本作のアライアス・スター

 

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原作のエッグヘッド(アライアス・スター)

 

ビル・フォスター

 ハンク・ピムの元同僚で元S.H.I.E.L.D.の研究員。現在はバークレー大学で教授をしている。

 過去にピムの研究である「ゴライアス計画」をサポートしていた。

 ちなみに、ゴライアスとは原作でのハンク・ピムの持つヒーロー名の一つである。

 原作のハンク・ピムは本作同様、スコット・ラングの前にアントマンを名乗っていた人物で、他にもジャイアントマン、ゴライアス、イエロージャケット、ワスプなど、いくつものヒーロー名を持つ。

 ちなみに、本作のビル・フォスターは「ゴライアス計画」で21フィート(約6.5メートル)まで巨大化したことがあると言っていたが、原作のビル・フォスターもハンク・ピムの後を継ぎブラック・ゴライアスを名乗っていた。

 

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本作のビル・フォスター

 

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原作のブラック・ゴライアス(ビル・フォスター)

 

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原作のハンク・ピム

(下からアントマン、ハンク・ピム、ゴライアス、イエロージャケット、ジャイアントマン、ウルトロン)

 

 ちなみに、MCUにゴライアスの名前が登場したのは本作が初めてではない。

 『アイアンマン2 (2010)』にて、トニー・スタークがジャービスに父親であるハワード・スタークが研究していた「ペガサス計画」「エクソダス計画」「ゴライアス計画」について調べるように指示するシーンがある。つまり「ゴライアス計画」にはハンク・ピム、ハワード・スターク、そしてビル・フォスターが関わっていたことになる。

 

3分45のセリフに注目

 

キャシー・ラング

 2代目アントマンことスコット・ラングとマギーの一人娘。

 原作でのキャシー・ラングはスコットの後を追いスーパーヒーローになり、スタチュアというヒーローネームを名乗っている。また別次元のMC2(Earth-982)ではスティンガー、アルティメット・ユニバース(Earth-1610)ではジャイアント・ウーマン部隊を率いていた。

 

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本作のキャシー・ラング

 

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原作のキャシー・ラング(スタチュア)

 

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MC2のキャシー・ラング(スティンガー)

 

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アルティメット・ユニバースのキャシー・ラング(ジャイアント・ウーマン)

 

今回のスタン・リー

 今回のスタン・リーは愛車をワスプに誤って小さくされてしまう老人役でカメオ出演

 

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本作より

 

放射能X(1954)』

  ラストでスコットとキャシーとホープが観ていた白黒映画は『放射能X(1954)』。蟻が核実験の影響で巨大化し人々を襲うという内容の映画である。

 

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放射能X(1954)』より

 

今回のポスト・クレジットシーン

 今回のポスト・クレジットシーンは『アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)』の物語の謎を解くキーとなる内容となっている。

 

 小型化した量子トンネルにより再び量子の世界を訪れ、エイヴァの治療のための量子エネルギーを採集するスコット。しかし、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)』にてサノスがインフィニティ・ガントレットの力により世界の人口の半数を消し去ったことにより外の世界にいたホープ、ピム、ジャネットが消滅してしまう。

 量子世界から外の世界に戻るには外の世界から操作する必要があるためスコットは量子世界に閉じ込められてしまう。

 

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本作より

 

 MCU一挙おさらいは第20回の今回で一旦終了。あとは3月15日公開の『キャプテンマーベルと4月26日公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』を待つのみですね。

 本ブログは今後もMCU作品が公開される度に解説記事を投稿する予定です。

 

 また、気が向けばMCU以外のアメコミ作品の解説記事も書くかもしれません。楽しみにお待ちください。

 

 それではまた。