狂気の凶器映画 大行進

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イーストウッド親子と車映画『グラントリノ』は最高だし『スクランブル』が楽しみって話

 今回の記事では、イーストウッド親子と車映画について語っていこうと思います。

 

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『グラントリノ(2009)』

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 朝鮮戦争の帰還兵であり過去にフォード社の工場に勤めていた頑固で偏屈な老人ウォルト(クリント・イーストウッド)は、隣人であるモン族のタオが彼の大切にしている72年型グラントリノを盗み出そうとしているところを見つけるのだがタオは同じくモン族のストリートギャングに命令され盗もうとしたことを知る。

 この出来事がきっかけでタオの家族と親しくなったウォルトだったが、彼の存在を良く思っていないギャングからの報復が彼とタオの家族を襲う。ウォルトは全ての決着をつけるため、ある作戦を胸に秘め、単身でギャングの住処へと乗り込む。

 

 ちなみに本作に登場するグラントリノは72年型。1972年といえばクリント・イーストウッドの代表作『ダーティハリー』が公開されたまさにその年です。これはおそらく偶然の一致ではないでしょう。

 

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 また、クリント・イーストウッドの息子であるスコット・イーストウッドは本作にスコット・リーヴス名義でちょい役で登場していたりします。息子をこっそり出しちゃうあたり、怖い顔して実は親バカなのかもしれませんねw

 

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 そんなスコット・イーストウッドが出演しているのが今年公開されたこの作品

 

ワイルド・スピードICE BREAK(2017)』

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 以前にも当ブログで取り上げた本作でスコット・イーストウッドが演じているのはMr.ノーバディ(カート・ラッセル)の助手であるリトル・ノーバディ(彼自身はこの呼び方を良くは思っていないが)

 

 リトル・ノーバディの愛車は残念ながら72年型フォード グラントリノではなくスバルBRZとスバルWRX STIだ。これはおそらく前作までメインで登場していたブライアンの愛車が日本車だったことを受けての事だろう。

 

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 もしワイルドスピードシリーズの次回作にリトルノーバディが続投するのなら先人の凄腕工作員ビッグ・ノーバディとしてクリント・イーストウッドを登場させ、彼の愛車である72年型フォード グラントリノをリトル・ノーバディが受け継ぐという激アツ展開に期待したい(絶対に無いw)

 

 そんなスコット・イーストウッドが、今度は高級クラシックカー専門の強盗役で主演を務める作品が9月22日に公開される

 

スクランブル(2017)』

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あらすじ

 誰も思いつかない手口を使い、いかに美しく、そして完璧に車を盗むかをモットーにする高級クラシックカー専門の強盗団・フォスター兄弟。彼らの今回のターゲットはオークション会場から搬出された世界に2台しかない37年型ブガッティ。しかし、その作戦は失敗に終わり、落札したマフィアのモリエールによって、兄弟は囚われの身となってしまう。命が助かる条件として提示されたのが、モリエールと敵対するマフィアが所有する62年型フェラーリを1週間以内に盗むことだった。フォスター兄弟は一流ハッカー、天才スリ、爆弾オタクたちを従え、「走る芸術品」と称される3800万ドルの62年型フェラーリ250GTO強奪ミッションに挑む。 映画.comより引用

 

 今作ではイタ車がメインに登場する感じなのでアメ車のグラントリノが出てくることはなさそうだな…とちょっとガッカリ。

 

 ただ今作の監督であるアントニオ・ネグレの前作『トランジット(2012)』(Netflixで配信中)のカーアクションもなかなかでしたし、製作にはムッキムキに肉体改造したショーン・ペンのアクションが最高の『ザ・ガンマン(2016)』や『パリより愛を込めて(2010)』『96時間(2009)』『ローグ・アサシン(2007)』のピエール・モレル、脚本には『3時10分、決断のとき(2009)』『ウォンテッド(2008)』のマイケル・ブラントとデレク・ハースコンビ(ちなみにデレク・ハースは『ワイルドスピードX2』の脚本も担当)という期待できるメンツが揃っているので何はともあれ楽しみである。

 

 そういえば最近、世界で1台しか製造されなかった貴重な69年型フェラーリ デイトナのアルミ製車両が岐阜県の納屋から発見されたってニュースになってたなー。